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立原道造詩集より [詩]



『風のうたつた歌』

一日 草はしゃべるだけ
一日 空は騒ぐだけ

日なたへ 日かげヘ過ぎて行くと
ああ 花 色とにおいとかがやきと

むかしむかし そのむかし
子供は 花のなかにいた
しあわせばかり 歌ばかり
子供は とおく旅に出た
<後略>

『立原道造詩集』

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