想い出に [詩]
太陽はただ一人
その光を生きとし生けるものに
与え続けて日がな 一日
小さな集落の古びた家にも陽光を分かつ
風が木々を揺らしながら
葉擦れの音は郷愁を誘うから
夢見る少年は緑色のパステルで
無心に描き続けた
あるべき世界を
風に乗せて呟く
秘かな呟きは
空気を揺らし
やがて風に乗り
世界中を回る
その光を生きとし生けるものに
与え続けて日がな 一日
小さな集落の古びた家にも陽光を分かつ
風が木々を揺らしながら
葉擦れの音は郷愁を誘うから
夢見る少年は緑色のパステルで
無心に描き続けた
あるべき世界を
風に乗せて呟く
秘かな呟きは
空気を揺らし
やがて風に乗り
世界中を回る
白居易『唐詩歳時記』より [詩]
山僧対棋座
局上竹陰清
映竹無人見
時聞下子声
山寺の僧と碁盤に向かっていると、
その盤上には、竹のかげが清らかにさしている。
竹林にさえぎられて観戦する人もなく、
時おり碁石をうつ音がひびきわたる。
(白居易)『唐詩歳時記』
局上竹陰清
映竹無人見
時聞下子声
山寺の僧と碁盤に向かっていると、
その盤上には、竹のかげが清らかにさしている。
竹林にさえぎられて観戦する人もなく、
時おり碁石をうつ音がひびきわたる。
(白居易)『唐詩歳時記』