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山科川を遡行す [詩]

山科川を遡行す その3

南中近くの太陽が燦燦と降り注ぐから
昼餉の前に本願寺派の寺の境内まで
古木のベンチに座って息に聞き耳を立てた

山科川を遡行して行くと
大きな木の切り株が二本
視界に入ると
人形の気配
ふと一瞬
巨木の精霊を見た

嗚呼 太陽が眩しい


山科川を遡行す その4

川の護岸
小学校の庭先の桜も
すっかり葉を落とし
黒々とした幹 小枝が
空を厳しく貫いて

冬の到来を告げていた

冷気の降り来る
遊歩道で君よ
サギやセキレイを見たか?

凛とした寒さの中で
夕焼けが空を染めて
夕闇が静かに
満ちて来る

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