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帝都の驟雨 [詩]

暗闇が押し寄せて

冷たい驟雨は街を灰色に染めた

ミッドナイトを巡る 静かな宵

闇 深く 真実の時は流れ始めている
嘘をついたような蛍光灯の下で

折口信夫  読み止さしのページ
影のない この部屋にも
八百万の神々の痕跡を追い

開け放つ 東の空は帝都の輝き
しめやかな夜に
神々在られて 気息 いきづき
驟雨 帝都をつつみ
黒雲 時ととも 天空を満たし

現れ 御再臨されたる
八百万
帝都の灯も霞む雨足

「君こそは沖縄なす神。
沖縄神迎えのまにま
はろばろにより来し神
倭の若アジ神
セジ高き君真物。・・・」

夜が更けました
不可視の神々の通った後には
慈雨の痕跡がよく残る

空気がきれいだ
洗われた様な風が
神々の残滓とともに

ここ帝都のはずれに残る

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