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『隠された十字架』梅原猛著を読んで [詩]

『隠された十字架』梅原猛著を読んで

太子像と言われる救世観音の光背の支えは後頭部をブチ抜き、

アルカイックスマイルの観音の手には子孫の舎利を持たされ

500ヤードの木綿を巻き付けられて夢殿の大厨子に眠らされて

いた。


悪意の上に悪意を重ねて太子のみたまを封じ込める。明らかに

未来永劫に太子の霊と肉のこの世への再生を阻もうとした。

仏教的理論の最大の悪用で考えられた最悪の悪意だ。


しかし世は明治維新。フェノロサが秘仏の厚いヴェールを剥ぎ、

2次大戦直後『死海文書』『ナグハマディー文書』とこれ見よがしの

父=至高者の存在顕示。1970年代梅原猛氏の『隠された十字架』で

暴かれた太子の再受肉阻止の藤原一門による暗躍。


在天の父=至高者の一瞥で藤原氏の周到な太子に対する呪詛は

易々と破られ太子は今、この日本で当時の肉と霊とを持ったまま

受肉され往時の如く民衆のために活動されているに違いない。


イルミナティー極悪の一族一党…思い知るがいいさ………
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